【築15年以内】売却時の相場やタイミングを物件種別でご紹介 | 東京・神奈川の不動産のことならエムイーPLUS町田

不動産コラム

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不動産売却を知る【築15年以内】売却時の相場やタイミングを物件種別でご紹介

今回の記事では、築年数5年ごとの不動産売却相場や売却のタイミングをご紹介していきます。不動産の売却を検討している方も、既に始められている方も、本記事で不動産の売り時をしっかりと理解しておきましょう。

1.資産価値から見る査定価格の推移

1-1.建物の築年数による査定価推移

経年劣化や減価償却の観点から、全ての建築物は日を追うごとに価値の下落が生じます。ただし、建築物の種別によっては資産価値の下落速度が異なります。当然、築年数による査定価格の推移にもズレが生じますので、売却を検討されている方は、以下のグラフをもとに売却予定の建築物の築年数と照らし合わせてみましょう。

グラフを見ると、RC造マンション(鉄筋コンクリート)の査定価格は築年数を追うごとに一定の割合で下落しているのが見て取れるのではないでしょうか。対して木造戸建ての査定価格は築15年までは早い速度で下落し、15年目以降は下落が緩やかになっていることが分かります。RC造マンションと木造戸建ての価格推移に差が生じるのは、使われている資材が原因です。日本におけるメジャーな建築方法である木造住宅は、RCに比べ湿気に弱かったり、腐りやすいなどのデメリットがあります。そのため、同じ築年数であっても状態が違うことからグラフの通り大きな差が生じてしまうのです。 上の表から読み取れるように、不動産の売却を検討されている方は以下の指針を念頭に検討されることをおすすめします。
 

■RC造マンションの場合
・なるべく早いタイミングでの売却

■木造戸建て住宅の場合
・築15年まではなるべく早いタイミングでの売却
・築20年以降は急いで売る必要はあまりなく、地価推移をより重視すべき

1-2.地価は築年数に影響しない

ここで1つ注意したいのが、土地に関しては年数経過による資産価値の下落がないことです。一戸建ての購入の際には、建物にくわえて土地の所有権を購入することが一般的です。この所有している土地に関しては築年数とは別の要因で価値の推移が生じます。地価の推移が起こる理由として挙げられるのが「インバウンド需要・人口増加・交通機関の改善・都市開発」などです。土地も需要と供給のバランスで成り立っているため、環境が整備されたり、住みやすくなれば需要が高まり、必然的に価格が上昇していきます。

2.築年数ごとの売却相場

では、築年数ごとの実際の不動産価値を計算してみます。今回の計算では総額4,000万円で購入した不動産を例に考えていきましょう。一般的に、一戸建て購入時の土地代と建築費用の比率は3:7または4:6が最適とされています。地価の高い首都圏では土地代がより増える場合もありますので、売却予定の不動産と照らし合わせておきましょう。
 

■4,000万円で購入した一戸建て(価格比率3:7)
土地:1200万円/家:2,800万円

■4,000万円で購入したマンション(価格比率0:10)
土地:0円/家:4,000万円

2-1.築5年の売却相場

築5年の査定価格の推移

築5年の売却相場は購入時の金額に対して「木造戸建て/75%」「RC造マンション/90%」が一般的です。では実際の金額を計算していきましょう。
 

■4,000万円で購入した一戸建て(価格比率3:7)
土地:1200万円/家:2,100万円
合計査定価格:3,300万円(購入時価格-700万円)

■4,000万円で購入したマンション(価格比率0:10)
土地:0円/家:3,600万円
合計査定価格:3,600万円(購入時価格-400万円)



築5年の時点では戸建てはおよそ700万円下落し、合計査定価格は3,300万円。マンションは400万円下落し、合計査定価格は3,600万円が相場となります。ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、築5年の一戸建ての場合、築年数による価値の下落割合に対してそれほど金額差が生じていないことが分かります。

2-2.築10年の売却相場

築10年の査定価格の推移

築10年の売却相場は購入時の金額に対して「木造戸建て/50%」「RC造マンション/80%」が一般的です。では実際の金額を計算していきましょう。
 

■4,000万円で購入した一戸建て(価格比率3:7)
土地:1200万円/家:1,400万円
合計査定価格:2,600万円(購入時価格-1,400万円)

■4,000万円で購入したマンション(価格比率0:10)
土地:0円/家:3,200万円
合計査定価格:3,200万円(購入時価格-800万円)



築10年の時点では戸建てはおよそ1,400万円下落し、合計査定価格は3,300万円。マンションは800万円下落し、合計査定価格は3,200万円が相場となります。築10年ほどになると一戸建て価値の減少が顕著になり、マンションとの価格差が大きくなってきます。

2-3.築15年の売却相場

築15年の査定価格の推移

築15年の売却相場は購入時の金額に対して「木造戸建て/25%」「RC造マンション/75%」が一般的です。では実際の金額を計算していきましょう。
 

■4,000万円で購入した一戸建て(価格比率3:7)
土地:1200万円/家:700万円
合計査定価格:1,900万円(購入時価格-2,100万円)

■4,000万円で購入したマンション(価格比率0:10)
土地:0円/家:3,000万円
合計査定価格:3,000万円(購入時価格-1,000万円)



築15年の時点では戸建てはおよそ2,100万円下落し、合計査定価格は1,900万円。マンションは1,000万円下落し、合計査定価格は3,000万円が相場となります。ついに、戸建てとマンションの価格差が1,000万円を超え、大きな差額となったことが見て取れます。また、築年数をさらに重ねると、より差額は増加していく傾向にあります。不動産をより高く売却する方法を以下の記事でご紹介しています。こちらもぜひご参考になさってください。

不動産売却のコツとは?

3.売却のタイミングを見極める

前章までの2章では築年数での査定価格推移に焦点を当ててご紹介してきましたが、この章では売却価格に影響を及ぼすその他の要因にも目を向けていきます。売却のタイミングが悪ければ築年数相場よりも低い価格になってしまうおそれもあります。しっかりと把握をしておきましょう。

3-1.価格指数で見るタイミング

表を見ると、マンション・戸建て住宅と共に右肩上がりに相場価格が上昇しています。特にマンションはオリンピックや新型感染症による住宅需要の増加などの要因で、バブル期に次ぐ史上2番目の価格水準となっています。また、近年新築住宅を建設する宅地確保が厳しくなっており、中古住宅の需要もこれからさらに伸びていくと予想されています。

3-2.税率で見るタイミング

不動産を売却すると「譲渡所得」に応じて所得税と住民税が課税されます。譲渡所得とは、売却して得た金額から、購入費用と売却の際に諸費用を引いた金額です。譲渡所得にかかる税率は所有していた期間によって下記のように変動します。
 

【短期譲渡所得ー5年以内】
所得税:30%/住民税:9%

【長期譲渡所得ー5年~以上】
所得税:15%/住民税:5%

※所有期間が10年以上になると、更に10年越所有軽減税率の特例が適用されます
※2037年まで別途復興特別所得税が加算されます



税率比較ではおよそ倍になる計算です。所有から3,4年余りの不動産売却の際には、タイミング次第で税率が大きく変動する場合がありますので注意しましょう。単純に考えれば「所有期間が5年を超えてから売るとお得」となりますが、売却時にはこの他に利用できる特例や特別控除があります。売却の際の税金や控除については下記の記事で詳しく説明をしておりますので、併せてチェックしておきましょう。

譲渡所得や特別控除について解説

4.正確な売却額を算出する方法

築年数による査定価格の算出では、概算しか求められません。築年数によって価値が低下しますが、地価は周辺環境の整備や開発が進んだ場合にくわえて経済情勢によっては価格が上昇する場合もあります。築年数以外の算出方法を3つ程紹介します。
 

■査定シミュレーション
築年数による査定価格の推移では木造戸建て住宅を例に挙げ計算をしましたが、建物構造や地域、不動産面積によって価値の推移は異なります。不動産会社のホームページなどにある査定シミュレーションでは構造や地域、面積などの情報を考慮した上でAIが価値を算出します。そのため、より正確な価値を知ることができます。
 

■周辺地域の取引実例を調べる
国土交通省が公開している土地総合情報システムを使用して相場を調べる方法です。この方法は売却予定の不動産の価値を知ることはできないものの、類似物件の実際の取引額を知ることができます。取引時期や種類(土地・土地と建物・中古マンション・農地・林地)、地域または沿線で絞り込み周辺地域の取引実例を閲覧することが可能です。絞り込み条件や地域によっては最新の取引履歴を閲覧することもできます。
 

■不動産会社による査定 不動産の価値査定にくわえて、売出し価格を決める際にも用いられる査定方法です。不動産会社による査定には簡易査定と訪問査定の2つがあり、簡易査定は売却予定の不動産データを基に経験の豊富なスタッフが査定を行います。一方の訪問査定は不動産会社が現地調査を行い算出する方法です。訪問査定では、データにくわえて現地調査から得た情報の両方から算出するためより正確な査定価格を知ることができます。ぜひ売却予定の不動産の査定をしてみてはいかがでしょうか。

売却査定フォーム

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回の記事では築年数5年ごとの不動産売却相場や売却のタイミングについてご紹介してまいりました。何度も経験しない不動産売却だからこそ、入念な相場理解と知識取得が欠かせません。上記の記事内容を把握して、満足のできる不動産売却に繋げましょう。では、この記事でご紹介した内容をおさらいします。
 

■築年数による査定価格の推移
・戸建ての査定価格は築15年までは早い速度で下落、15年目以降は下落が緩やかに
・中古マンションは築年数を追うごとに一定の割合で下落
・地価は築年数によって推移しない

■築年数ごとの売却相場
【5年】
・木造戸建ては購入時の約75%の価格に
・RC造マンションは購入時の約90%の価格に
【10年】
・木造戸建ては購入時の約50%の価格に
・RC造マンションは購入時の約80%の価格に
【15年】
・木造戸建ては購入時の約25%の価格に
・RC造マンションは購入時の約75%の価格に

■価格推移に影響のあるその他の要因にも目を向けよう
・不動産価格指数で全体的な売却相場の推移をチェックしよう
・売却時のタイミングで変化する税率を知っておこう



特に木造の一戸建ては価値の下落が急激に進む傾向があります。築15年以内の木造戸建ての売却を検討されている方は、なるべく早めの売却がおすすめです。また、マンションであっても、毎月共益費や修繕積立金の費用が発生します。無駄な出費を減らすことは、結果的に売却価格の底上げに繋がるため、検討されている方はこちらも早めに売却活動を開始をしておきましょう。
エムイーPLUS町田はこれまで多くのお客様の売却のお手伝いをしてきました。またインターネット広告に力を入れ他店を圧倒する物件掲載数を誇っております。長年培ってきた豊富な経験とノウハウから、不動産に関する税金のご相談はもちろんのこと、お客様のご要望に沿ったご提案が可能です。不動産会社へのご依頼はぜひエムイーPLUS町田へご相談ください。

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